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2008年 08月 21日 ( 1 )

映画 『ゆれる』

ビュフェ美術館から
ヴァンジ彫刻庭園美術館に向かう途中にある吊り橋を、
ゆらしていたら、この映画の話になったので。

++

置き去りにしていた過去。
智恵子の都会への思い。
一人の女性をめぐることによる、兄弟の関係。
いろいろなものがゆれていく。

兄、稔の本当の気持ちを分かるのはとても難しい。
たぶん、それは『いい人』の持つ怖い部分だからだと思う。
人から見られることで、個を作り出している、芯を相手によってかえていける。
カメレオンのような感情表現。

でも『いい人』。

弟、猛は結局、兄に言わされてしまったのか?
うーむ。

クライマックスに過去の記憶(映像)という支点を得たことで、
物語としてのゆれはおさまったのかもしれない。
猛は前より更にゆれていく。

その最後の数分で、ああこの映画をどうとらえたらいいんだろうと、ゆれ、
猛と共振したりして、おさまらない。
何かをつかみたいけれど、何もつかめていない感じ。
でもつかみとりたいなと思い、渡りきりたいと思う。
時間はかかるだろう。

稔の手の傷に触れなすぎるところが、気にかかる。
橋の上で、猛に隠されてしまってそのまま。
その後も見えるけれど、あまり印象的な感じではない。
しかし法廷のシーンでは誰も気が付かないほどでもない。

主人公、猛が写真家、だからか、
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『欲望』を思い出す。
穏やかな平和そうな場所での殺人もしくは死というもの。
ハッセルブラッドでのスタジオ撮影。暗室のシーン。

ガソリンスタンドの店員、洋平役の新井浩文さんがいいなと思って、
彼の出演作で映画を観てみるのもどうかなと思う。

全編とても好きな作品なので、折に触れてまた観るだろう。
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by fotoransit | 2008-08-21 19:45 | 映画生活
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ヤスダアキノリ(yasuAともいう)の、ピントいちをきめるかんじ、ピンとはりつめたじかん、もしくは弛緩したそれ。


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