fotoransit

fotoransit.exblog.jp ブログトップ

<   2008年 09月 ( 38 )   > この月の画像一覧

映画 『オペレッタ狸御殿』

オダギリジョー。
出演作品の中では鬼門、なのかなと思っていた。
しかしながら、結構楽しめた。
ここ最近観てきた映画の傾向が暗かっただけに
その天井をこーんと打ち破ってくれた。
観た順番でかなり違ったかもしれない。

白雪姫を思わせる、ベーシックなストーリーだと思う。

オペラの部分は注意力が散漫になってしまうということはあったが、
それは個人的にそうなのかもしれないかなと。
音楽を聴きながら、寝られるからかもしれない。
でも若干、タモさんのミュージカル嫌いの感じも分からなくもないかな。

安土桃山時代(?)の設定も独特の美学があって興味深くみた。

たぶん、観る側のその先にアウトプットがあるかどうかで、
この作品の見方やおもしろさは違ってくるのかもしれない。

突飛なシーンとかあればあるほど、ああこういう感覚があってもいいなと思ったり。

もう一回観るとしたら、それは鈴木清順監督の作品を観れるだけ観てから、かな。
入り口として、いいタイミングで観れたと思う。
そうだ、チャン・ツィイーの『初恋のきた道』も。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-30 19:54 | 映画生活

映画 『薬指の標本』

原作、小川洋子著 『薬指の標本』に忠実な気がした。

しかし、全体的に急いている、と感じた。
違和感、があるとすれば、そこかな。

223号室婦人にここに勤めてどれくらいか、という問いに、
映画では「2、3週間」
原作では「一年と、四か月」
かりそめ感が否めない。しかも夏、である。

標本技師が初めからサイコチックに見える。
例えるなら、初めから犯人顔の犯人よりも、
ええっこの人が、という人が、犯人でいて欲しい。
というのと同じで、はなからそうだと、、、。
後からくる違和感、そうくるか感を楽しめない。
この辺りも急いてるな、と。

などなど。

ホテルからラボに行くのに船が通勤手段になっている設定は、
いいなと思った。
こちら側からあちら側という感じで。

長いなと思うこともなく、一気に観ることが出来た。
多分に主演のオルガ・キュリレンコの透明感さゆえだと思う。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-29 16:30 | 映画生活

映画 『リリイ・シュシュのすべて』

これはこれで救いがない。

善と悪、生と死の混濁。
導くべき指揮者の不在。

ラスト、
鴨居の向こう側に、頭部が隠れている、
という普段はありえない構図が、
生と死って隣りあわせなのかもしれない、と思わせる。
これから、どうやって生きていくのだろうと。

田園風景の中で、
人間にだけ、日が射していない感じ。

音を聴いているけれど、
それ以外の何も聞こえてはいないだろう感じ。

光あふれるシーンは多いけれど、光のない感じ。

けれど、どこかに光は在って、待っててくれてる。
のだろう、
か。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-29 16:12 | 映画生活

映画 『アカルイミライ』

オダギリジョー。

前々からクライ映画だという話は聞いていたので、
それほどタイトルとのギャップも感じることなく。
そういうのは有りかなと思う。何故アカルイミライって思うことが繋がっていく。

アカクラゲがでてくるシーンが好き。
きれいでフワフワしていて魅惑されるけど、刺されると死に至ることもある。
主人公の持つ凶暴性みたいなのか、
なんとなく穏やかに表現されているのかなと思う。
あるいはラスト、なつかしの表参道同潤会アパート前をいく高校生たちを。

Wait or Go ahead

Go ahead
[PR]
by fotoransit | 2008-09-29 00:50 | 映画生活

映画 『真昼ノ星空』

私的にぶっきらぼうさ(の演技)、
あるいは凛とした感じが好きな二人の女優鈴木京香さんと香椎由宇さん。
そしてアジアのトップスターであり俳優のワン・リーホン。
ウォン・カーウァイ的香港映画が20代にあった身としては、かなりツボな作品。

とはいえ、
沖縄という舞台でありながらものすごく原色であるわけでも、
殺し屋の主人公でありながらアクションシーンがあるわけでもない。
別段落ち着きたくもないけれど、
これくらい脂が抜けていたほうが心地よかったりする。

丁寧に灰汁をとって作られた澄んだスープ、みたいな感じか。

そうだ食卓のシーンがあってそれはそれは美味しそうで。
二人の食事の光景はちょっと夢見心地。
京香さんの自宅での一人の食卓も生活感があってよかったり。

主人公のナレーションが中国語で入り、
字幕として言葉が入るから、実際の映像の口から出る言葉はかなり少ない。

好きだけれど、人に積極的には勧めないかも、という作品でもあるかな。

ラスト、コインランドリーのシーン、空間の切り取り方とかがすごく好き。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-28 05:25 | 映画生活

映画 『蛇イチゴ』

救いのない内容ではあるけれど、
惹きこまれた。

冒頭、
つみきみほさん扮する明智倫子が勤める、
小学校のホームルームの時間。
生徒の中谷さん、
「分かりません。」
と言うシーンと、
「先生 増田君のお母さんは 本当に病気じゃないんですか」
と聞くシーンは、
とても重要な場面だと思った。

何が大切で何がそうでないか、
何が嘘で何が本当か、

そういうことを考え出すといろいろ。

「分かりません」と言うとなかなか生きづらい。
答えを先送りしているだけの焦燥感。
なので大人は経験と勘で、それっぽいことを言う。
長く生きていることの証明。
しかし、それもまた覆される場面が用意されている。

西川美和監督作品ゆえに、『ゆれる』と同様の気持ちの持っていかれ方。

内容から外れた話としては、
鎌田と倫子が連れ添って歩く川べりは、高幡不動あの辺りかなと思ったり。
連続の平泉成さんのお父さん役が見れて。
『花とアリス』の時よりも、ものまねのポイント満載でそういう視点からも楽しめた。

平泉さん、大谷直子さん、宮迫、つみきみほさん。
それ以外でもキャスティングがすごくいいと思う。
こんなにも大事なのか、と改めて思わされた。

キャストに無駄がない、そういった意味で視界は良好だ。
しかし、ぐらっとする。

また『ゆれる』が無性に観たくなった。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-27 20:25 | 映画生活

art in the EartH

セカイイチのアルバム<art in the EartH>を。

夏の終わり
ではなくて
夏の終わり、

気づいたのは、むしろ
iPodに入れてから。

リンゴ・スターエアライン(仮)で、トランスファーしている間に、
曲名句点がどこかでロストバゲージしていたみたい。

まあそういうこともあるよね、
という大らかさを持ちたいところだけれど、
かなり違う印象かなと。

句点だと次に繋がりそうな印象。
何かの始まり、
とか、
ね。

作り手の考えや思いが、ちゃんと伝わらないことが、
いくらでもあるんだろうな、と思いながら、
自分で句点を加えてデータの修正。

肝心のアルバムはということでは、
久しぶりに聴くエモーショナルな感じでいいなと。
基本彼らの曲はi-radioの彼らの番組で聴いていて。
でもアルバム単位で聴いてなかったので。

art in the EartH

というアルバムタイトルも秀逸。
タイトルの由来とか出典もアルバムが出るときに話していたと思うのだけれど、失念。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-27 18:45 | 音楽生活

熱効率 -文章つき-

§
d0110584_173515.jpg

向日葵でいえば、今まで見てきたのは、
花弁を思いっきり外に広げている盛夏のそれ。
これは、咲く前か、咲いた後のしっとりした花弁具合。
なべ底から炎が這い上がるような派手さはない。
しかし、無駄に空気に帰することもない。
油断して近づくと結構な熱さ。
50mmレンズのラバーなフードもとろけるような。
人が人を想う気持ちも、的を外していない、こんな感じがいいのかもしれない。

写真を見ていて、連想した絵が。しかし、作者を覚えていない。
たしか日本画だったなと思い、切手カタログを見てみる。
あった。
こういうとき、切手カタログの類は便利。

速水御舟 作 『炎舞』
山種美術館所蔵

どこか情念渦巻く感じがして見入ってしまう。

火加減はいかがかなと。

§
d0110584_17124354.jpg

その頃、すでに『ノルウェイの森』は刊行されていたが、
いかんせん、初めて読む作者だのに上下巻というのは、どうかと。
赤と緑と金の帯というのも高校生にはちょっと気恥ずかしかったのかもしれない。
とりあえず手始めに、という感じで手に取った、
『螢・納屋を焼く・その他の短編』という不思議なタイトルの文庫本。
今はもうない本屋にて。
故に、「螢」が村上春樹文学を読み始めた最初の作品になる。
この短編が『ノルウェイの森』に内包されていたのだから、
それはすでに『ノルウェイの森』を読み出していたといえる。
久しぶりに繰ってみたら、なにやら懐かしく、しかし忘れられていた匂いがした。

螢の放つ光は、太陽光の下ではないことと同じで。
(梨食べる前にチョコレート食べちゃだめだよ、みたいな。)
でもちゃんと暮れて、闇がきてしまえば、それはとても幻想的な光景になる。

普段、写真を撮るときに、スポットライトが当たっていないものに、
みたいな気持ちで撮っている。
それと同じように、背景を変えてあげることで、
浮かび上がる美しさというものもあるんじゃないかなと。

例えば、黒紙を背景にしたら、ちゃんと燃えるんじゃないか、とか。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-26 18:00 | 写真生活

映画 『花とアリス』

♭アリスのシーン。

父親との一日、鎌倉で。
横浜駅ホーム。父は乗り換え。非日常から日常への切り替え。
鎌倉に行った帰り、横浜で現実社会に戻った気になる身としては、
なかなかリアルな感じ。
父の返事にそうじゃないんだ、と思うも、
教えようと思う気持ちが先行する。
それが親なのかもしれない、親なのだとも感じる。

そして鎌倉行きの時の、父の言葉は、
後でアリスの言葉として、活きてくる。

心太のシーン。(こころがふとくてところてんか。)
宮本に最後のカードを切り出される。
アリスが“居る”カード。
父と母とアリスと、かつて行った時になくしたカード。

ハートのエースは、ハートが3つ。
3人が並んで過ごせた時期をイメージさせる。
深読みだろうけれど。

アリスは実のところ、ちゃんと“居たい”、誰かに“必要とされたい”と思って、
日々を過ごしていると思いながら観ていた。

文化祭で花が高座にあがったとき。
客席のあまりの閑散ぶりに「人っ子 一人いやしない」とぼやく花の言葉に、
ちょっと回りを見渡してから、
「一人いるよ」というアリスの他愛もない台詞が違って響いてくる。

オーディションに受かって、バスタブで鼻をぐずっとさせて泣いているシーンも。


それにしてもアリスって苗字からとったニックネームだから、
いつからそう呼ばれていたんだろう。


♯花のシーン。

文化祭。
宮本の財布にハートのエースを見つけて。
窓の外に、左手を上げた鉄腕アトム。教室の二人を覗き込む感じ。
まだ始まりの頃、花と宮本が喫茶店にいるところを見つけた、アリスのようで。
まだ3人が、そんなことになる前を思い出させて切なくなる。
宮本は破いてくれという、カードを破かない。

高座の袖で涙する。
物忘れの男の噺を聞きながら。
自分が作り出した物忘れの男に帯をつけてもらいながら。
ペンチで尻をぎゅっとされると思い出すという噺。
ペンチでどこかが、ぎゅっとされたような、泣き顔がアップになる。
どこかが。

♯♭

そもそも、何でこの映画を観たかというと、
クラムボンのライブでシャボン玉吹いていて、ラスト一曲で雨が降り。
気が付いたら手が石鹸の泡だらけになってたよって。
そしたら、そんなシーンがあるよって教えてもらったのだった。
観て思ったことには、花より、僕らの方が断然ガーリーだったなと。
[PR]
by fotoransit | 2008-09-25 18:27 | 映画生活

熱効率

d0110584_15411016.jpg

d0110584_15422613.jpg

[PR]
by fotoransit | 2008-09-25 15:45 | 写真生活
line

ヤスダアキノリ(yasuAともいう)の、ピントいちをきめるかんじ、ピンとはりつめたじかん、もしくは弛緩したそれ。


by fotoransit
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー